ハチ公前広場の「青ガエル」、秋田・大館に向け出発

シブヤ経済新聞

 渋谷・ハチ公前広場のモニュメント「東急5000系車両(愛称=青ガエル)」が8月3日の明け方、秋田県大館市に向け出発した。

 東急電鉄が運用終了後に保存していた同車両を渋谷区が譲り受け、2006(平成18)年10月、広場の一角に設置。全長は11.22メートル、重さ約11トン。当2013(平成25)年6月からは渋谷区観光協会が外国人旅行者向けの「青ガエル観光案内所」として運営してきた。

 移設先は、JR大館駅前の大館市観光交流施設「秋田犬の里」の芝生広場南側で、交流のモニュメントとしてハチを中心に渋谷と大館の歴史の移り変わりなどを紹介するほか、座席シートは休憩場所として開放する予定。忠犬ハチ公像のモデルとなった秋田犬・ハチの生まれ故郷が大館市であることから、同市と渋谷区は都市間交流を行ってきた。

 移設に向け車両全体を青いシートに覆われた青ガエルの搬出作業は広場付近の交通規制を行い、深夜1時ごろに始まった。車両に重量物移動用のコロ8個を取り付け、何度かに分け車両を前方にゆっくりとスライド。その後、車両の台座部分4カ所にワイヤーロープを取り付け引き上げ90度回転した後、大型トレーラーの荷台に収まり、夜が明けた5時過ぎ、渋谷駅前交差点から大館へ向けて出発した。

 青ガエルは3日間を要して大館に着く予定。(2020年08月04日)

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